台湾のサイン入り広告

台湾の街を歩いていて、ふと気になった事がある。

 
繁華街や駅など人通りの多いところに所狭しと掲げられた広告、ポスター。
それらの多くには有名人だろうか、人物の写真が使用されている。
 
それ自体は日本でもそうだし、やはり目を引くという部分では広告としてキャッチーで効果的なのは感じる。イメージキャラクターというように。
 
ある時台北の地下鉄のホームで電車を待っていた時のこと。
壁の広告に写っていたこの写真を見て、

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「え?山本浩二(ミスター赤ヘル)!?」
 
と驚いた瞬間、顔の下にあるこれが目に入った。

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あ、台湾の有名シンガー、李宗盛さんでしたか。そりゃそうだ、山本浩二な訳ないわ。ここ台湾だぞ。そう言われたらどんどん似てなく思えてきた。
ともあれ名前を書いてくれていたおかげで変なモヤモヤを残さずに済んだ。
 
そう、台湾の広告は起用されている人物の名前がちゃんとクレジットされていることが非常に多い。
しかもこのように手書きのサイン、または(活字+手書き)という風に。
 
このことがきっかけで「そういえば台湾の広告って必ず人物の名前が書いてない??」との思いに至った。
 
ひとたび気になりだしたらもうダメ。この手の掲示物を見つけた途端にサインを探してしまうようになってしまった。
そしてサインの所在を確認次第写真に収め、コレクションする始末。
 
きっと他にもこの点に着目している人がいるはずと、同じような趣味を持つ方を検索してみたら、画像で引っかかった古いブログらしきものが見つかるも該当サイトが既にサービス終了とのことで見られず。残念。
ならば私がハンターとなりましょう。
 
◉人物+サインの出没点◉
 
まずその前に、人物+サインというスタイルはどのように存在しているか?
 
一番はやはり企業または商品の広告。街中いたる所で目にする事が出来る。
いわゆる芸能人などの著名人を起用する場合もあれば、学校の先生や、病院や薬品関係だとお医者さんみたいな方が登場する場合も。

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林熹さんという英語の先生だそうです

それらがポスターや看板なら良いのだが、時にはバスやタクシーにラッピングされているものもあるためハンターとしては腕の見せ所である。

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黃路梓茵(歌手)
あとはデジタルサイネージ!これも撮ろうとすると消えてしまったりでタイミングと瞬発力が大事。一度逃すと次に出てくるまでその場を離れられないので根気も必要である。(僕は何を頑張っているんだろう)

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この時はいくら待っても再会出来ず、とりあえずワイルドな野球選手を撮って諦めた
大きさも様々で、ドラッグストアなんかに行くと壁面のみならず陳列された商品の棚にまでミニサイズのPOPがあちこちに付いていて、ここまでくるともはや地獄絵図である。サイン付き広告が四方八方から迫ってくる悪夢を見ているようだ。
 
ちなみに、僕がこれらを写真に収める際は自分なりに以下のルールを設けています。
 
【路上】→これはそもそもが外部歩行者に向けているので自由に撮らせて頂く。(中からガラス越しに展示してあるポスター、看板類も含む)
【店内】→基本店員さんに許可を取ったりはしないが、「撮っても良さそうな業態、雰囲気である」ことと「業務を妨げない、他のお客のジャマにならない」かつ「盗撮その他不審な行為と受け取られないように店員の視界内で撮る(怒られたら謝って直ちに消去する前提で)」ようにする。
先述したバスに関してはやや微妙だけど大体遠くから撮ってるし、乗客にカメラを向けていると思われないよう配慮はしているつもり。タクシーは乗客が乗っていたら撮りません。
 
なので、いくら外国人だからって「旅の恥はかき捨て」的なのは嫌だしフツーに日本でお行儀悪いことはどこであろうとしたくないのでなるべく店内は控えています。まったく日本人は・・・って思われたくないし、何より純粋にこっちも恥ずかしいし。
 
で、話を戻すと、ドラッグストアはいわば「宝庫」。ワトソンズ(屈臣氏)のHPを見たらここでもわずかながら出てきます。
 
その他掲示物だけでなく、コンビニに置いてあるちょっとしたチラシも気が抜けない。こんなところにも・・・。

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小禎こと胡盈禎(女優)


さらには商品そのものにまで印刷されていたりする。現物にまで宿る執念。

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A-Lin(シンガーソングライター)
ちなみにこれは台湾ではなく中国旅行に行った友人からのお土産なのであるが、これを見た時「人物+サイン」は台湾というより中華圏の文化なのだという仮説が自分の中で生まれた。(中国に関しては別途書きます)

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吴磊(中国の俳優)

もう人物の写真を見つけると「サインは?」「サインは?」と反射的に探してしまうので、日本に帰ってからもしばらくこの習慣が抜けずにいたのだが、当然日本の広告には人物のクレジットがある方が珍しく、あっても活字のみなのでその度に「嗚呼、ここは日本なんだなぁ」と一抹の寂しさを禁じ得ないのだった。(日本を感じるポイントがおかしい)
 
とはいえ台湾の場合も全てに名前が入っている訳では決してなく、あくまでお店などにもよるし、「デザインとして」人物が使用されていたり、アピールしたい内容重視のものはクレジットなしだったりする。
もしかすると台湾で個人として広告に起用される事自体が大きなステータスなのだろうか?
 
なんにせよ顔を出している人の名前を、それも本人の手書きで出すというのはその人のパーソナリティを尊重しているように感じてとても良いと思う。
 
しかしそんな中、日本でもやはり大物は違う。
 
メジャーリーガー・大谷翔平選手!

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そして浅田真央ちゃん!

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スケート靴履いてるかわいいサイン


これ関してはサインが入っている事によってグッとプレミア感が出ますなぁ。
 
 
そして日本の地下鉄で見たのが・・・。
 
 

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お、おう・・・。
 
では、次回から2018年から2019年の間に集めたライブラリーを紹介していこうと思います。続く!!
 
(文中一部敬称略)