むかし話

続「アジアン・ビート」から「濱マイク」〜あの頃、僕は永瀬正敏になりたかった

前回に続き、『アジアン・ビート』について。 「濱マイク」シリーズの舞台となっている横浜の黄金町。その妖しげな雰囲気が作品にとてもマッチしていて、物語の世界観作りに大きく作用している。 出てくる建物やお店なども横浜という地の歴史や風土を感じさ…

「アジアン・ビート」から「濱マイク」〜あの頃、僕は永瀬正敏になりたかった

2002年に制作されたテレビドラマ『私立探偵濱マイク』が20周年を記念してHuluやアマゾンプライムなどで配信が開始。 特筆すべきはテレビ放映時のまま、という点。 テレビ放映後、VHSやDVDでソフト化されたものの、オープニングで流れていたEGO-WRAPPIN’によ…

旅と音楽〜THE BOOM〜あの頃、僕は宮沢和史になりたかった

沖縄が本土復帰を果たして今年で50年という事で、NHKでは連日沖縄関連の番組が放送された。その中でも沖縄の音楽を取り上げたものがいくつかあって、沖縄出身の音楽家たちが満遍なく紹介される中、沖縄出身でないヤマトンチューながらもれなくその顔触れに加…

BEYONDのいた香港

香港のロックバンドといえば何と言っても代表格はBEYOND。かつては日本でもメジャーデビューしています。現在40代以上の年齢層ならリアルタイムでご存知の方もいるでしょう。ちなみにBEYONDのメンバーについてここでは黃家駒 (Wong Ka Kui)Vo. Gt.黃家強 (…

これぞポップ!baboo

黑名單工作室でゲストボーカルとして存在感を示した林暐哲が1991年に結成したbaboo(所によって表記の大文字小文字がバラバラなので本文ではbabooと書きます)。 林暐哲がフロントマンとしてボーカル、ギターetcを務め、キーボード・李欣芸、ドラム・李守信…

30年の時を経て『黑名單工作室』

以前も少し触れましたが台湾ポップス、とりわけ“台語”ポップスを語る上で避けて通れないのが『黑名單工作室』。 メンバーとされているのはレコード会社のプロデューサー、ディレクターだった王明輝、チェロ奏者の陳主惠、そしてエンジニアのアメリカ人キース…

台湾ポップスと林強(リン・チャン)

僕が台湾にハマるきっかけになったひとつに、ミュージシャン・林強(リン・チャン)の存在がある。 國語でLin Qiang、台湾語でLim Giong。 90年代当時アジアンポップス関連の書籍などを読んでいると台湾の項目に必ず目にした名前。 しかし、直接彼に触れたの…

K-POP前夜 〜ソ・テジのススメ〜

前の記事でソテジソテジ言い過ぎたのでせっかくならと今回はソテジについて。 ソテジ。丁寧に言えばソ・テジ。ソが苗字でテジが名前です。まぁ、本名ではないんですが。 フジテレビ『アジアNビート』ではアジア各国の音楽が一緒くたに紹介されたのであるが、…

アジアンポップスむかし話

今回は音楽について。 前の記事で書いた通り、香港映画にハマっていた僕は自然と音楽の方にも目を向けるようになる。 そのころの香港の映画スターは歌手としても活動している人が多かった事が大きかったように思う。 プレノンアッシュが香港映画の専門店を青…

プレノンアッシュと電影風雲 〜香港映画の想い出〜

タイトルを見てピーン!ときた人は長らく香港映画を見ている方だと思う。 自分が海外に初めに興味を持ったのが香港であった事は過去にも書いたが、香港がどういう所か知りたい、身近に感じたいとの思いからまず手を伸ばしたのが香港映画だった。 www.tatsu43…