2019年4月7日 中村一義トーク&アコースティックライブ どうでい!?vol.3 @浅草東洋館
行ってきました。
中村一義といえば1997年のデビュー時からアルバム買って聴いていて、その後バンド期くらいからは音楽自体を追わなくなったこともあり離れてしまったのが、ここ数年また音楽が日常のウェイトを占めるようになって聴き返したりしていた。
そして今回のイベントを知って、ゲストが高野寛であること、会場が東洋館であることなど、これでもかというくらいの条件揃いで即チケット購入。
中村一義のライブは今回ようやく初参加。しかしゲストの高野寛は今年に入って1月の30周年記念ライブと3月の「Yelllow Magic Children」に続いて 三回目!高野さんも今年になって初めて観たのに、なんだこの頻度。
今では高野さんの有料noteも読んでいる。
浅草は普段は来ないがたまに来てみると楽しい。元々有名な観光地だけど雷門前から仲見世通りを見るとあまりの人の多さに下を巻く。
東洋館は旧名を「浅草フランス座」という、渥美清、萩本欽一、ビートたけしなど大御所芸人が育った劇場。
フランス座時代に一度でも行っておきたかったけどまだ若かったからなぁ。
たけしが最初に案内役を担当していた伝説のエレベーターは封鎖されていたので階段で4階へ。
青空球児好児師匠がお出迎え。そんなこと言ってもエレベーター使えないんだよ!ゲロゲーロ!
階段の壁にはビートたけしの絵が飾られていた。
しかも額装するわけでもなく、学校の廊下みたいなラフさが良い。
写真は撮れなかったけど劇場ロビーにはたけしと、共にフランス座で作家修行をしていた井上ひさしの写真が、こちらはしっかり額装されて掛かっていた。
建物としては当時のままなのでトイレは程よく古くて雰囲気を感じる。
場内は改装されているが、どの程度まで変わっているんだろう。
もちろん独特の「花道」「でべそ」はなくなり座席も固定されているが、舞台横の階段から続く小部屋は当時モノなのだろうか。
「投光室」は場所は変わっていないであろうから重要ポイントとして写真に収める。
さてさてまもなく開演時間。イベントはタイトルの通り前半トークショー、後半ライブの構成。
まずは中村氏がステージに登場。
レコーディング中で切る暇がなくて伸び放題のサラサラヘアー、しかし前髪だけはパッツンで「有村架純です」と名乗るのをネタをにしていた中村氏。
時事ネタとして新元号について、令和の「和」、一義の「一」が共に「かず」と読めることで無理矢理自分の時代だと主張。笑
そして高野さんを呼び込んでステージの両端に座りトーク。
トークテーマがスクリーンに映し出され、それぞれの回答や二人のこれまでの付き合いを中心に話は進む。
二人の出会いというと中村氏のデビューアルバムのレコーデングにギターで参加した大先輩の高野さんに対してギターの機種や弾き方まで事細かく指示をしたというエピソードが有名(その話も出た)だが、「宅録出身」として共通点も多く、その後の関わりが示しているように中村氏からは高野さんに対する敬意が存分に感じられた。
後半、中村、高野そしてギターで岡本洋平のトリオから高野ソロ、中村&岡本でのライブ。
ギターの岡本洋平さん、前回のイベントを骨折で欠席したことを散々ネタにされる。
しかしその前に癌治療からの復活を果たしていたのね。波乱すぎる。
正確なセトリはメモったりしていないので一部失念してしまったけど、それぞれ持ち時間も長くはないので中村氏が「ジュビリー」(三人で)、「犬と猫」「キャノンボール」に「恋は桃色」のカバー、高野さんが「ベステンダンク」「エーテルダンス」「やがてふる」「虹の都へ」(グリーンダカラちゃんのフェイントから)など、スタンダードな曲が中心。加えて高野さんが中村氏の「ここにいる」をサプライズ披露。(しかも「僕は若いミュージシャンの曲も聴くんです」という前振りから)
トークもじっくり、ライブも座ったままゆっくり聴けてとてもいいイベントだった。年のせいか最近はスタンディングだと途中で疲れちゃって集中力が持たない。笑
このイベントはもちろん、東洋館には演芸を観に是非また来たい。