中国のテクノポリス??深圳 ①

束の間の台北を楽しんだ後、いよいよ中国本土へ。

僕は若い頃中国に一年間語学留学の経験がある。

しかし中国は留学から帰った翌年に一度旅行で訪れて以来。22年ぶりである。

その時期に深圳にも二回くらい行った事があるので初めてではないものの、ネットで色々調べていると「中国のシリコンバレー」との異名を欲しいままにITの中枢を担っているなど、同国の多くの主要都市の中でも突出した発展を遂げている様子が伝わって来る。

僕の記憶にある深圳はまだまだ発展の途上で、至る所で高層ビルの工事をしていた気がする。

台北桃園空港発深圳行きの中国南方航空。

やはり外国人は少ない。聞いた感じちょい強めの中国語が飛び交う。

なんといっても普段利用しているLCCとは違うのは機内食がある!なんか新鮮(深圳だけに!)。

鶏肉と漬物、茶玉子にご飯、さらにパン。そしてさらにザーサイ。デザートに緑豆のお菓子。

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久しぶりの中国メシは機内食であった。(美味しかった)

飲み物にビールを頼んだらテッパンの青島ビール。

お腹も満たされホロ酔いのうちに飛行機は深圳宝安交際空港に着陸。 

入国審査のゲートに着く前に外国人用のセルフ指紋登録機があったのでやってみたところ、何回やってもエラーになってしまう。台を替えたりして(パチンコか)試してみてもダメ。

気がついたら同じ飛行機で到着した乗客は僕ともう一人しかいない。

その男性は外国人っぽかったので英語であれもうやった?と訊くと「やった」という。

なのでやり方を教えてもらおうと頼んで、そばで見てもらったが何も間違っていなかった。じゃあなんで?

その後もウンウン唸りながら悪戦苦闘していたら空港の係員が来てそれはダメだからと、直接入国審査ゲートへ行くよう言われた。

するとそこでの指紋登録は一発で完了。今までの苦労は何だったんだー!

しかもセルフの機械は指10本分の指紋を読み込ませるのに、そこは左4本だけでよかった。

しかしこのすんなり行かせてくれない感じには「あぁ中国に来たなぁ」とよく分からない刺激を与えられた。

預けた荷物を拾い外へ出ると、空港のフロアのどデカさに圧倒された。空港というよりお台場あたりの展示会場にでも来たようだ。ちょうどフォードの自動車も展示してあるし。とことんラグジュアリー。

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思わずポカーンとしているとタクシーの客引きが次々に声をかけてくる。いかんいかん、スキを見せてはいけない。個人的に深圳といえば22年前来た時に財布をすられた苦い思い出のある地でもあるのだ。

予約したホテルに行こうと地下鉄乗り場へ。

事前に調べたら中国の地下鉄は毎回荷物検査を受けなければいけないというので面倒だなと思っていたが、持っている荷物をX線の機械に通して金属探知ゲートを通るだけで飛行機に乗る時よりは若干緩めだった。

リュックにペットボトル差しっぱなしでも何も言われなかったりする所もあったりで場所によって厳しさにもムラがあった。

それにしても各駅のいくつもある改札ごとに数人の係員がいるわけだからこれだけでもかなりの人員を割いている。ここだけは時代に逆行している感じ。

乗車券は荷物検査を抜けた先に券売機があるパターンと、完全に外側にあるパターンとふた通りあった。

しかし、地下鉄に乗る際は細かいお金がないととても不便。専用の「深圳通卡」というのもあるけど今回一泊しかしないので買わなかった。

でも大きな紙幣が使えなかったり、機械によって受け入れる額面も違ったりして何度か窓口に行って両替を頼んだ。僕自身も一度隣の機械で買おうとしていた中国人に両替を頼まれたし。

で、券売機は常に空いていた。地元の人はカードを持っているか、スマホを利用しているのだろう。やはり中国では現金は不利なのか・・・。

切符がトークンなのは台湾と一緒。ホームも同じような作り。

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今回泊まったのはウィーンインターナショナルホテル(维也纳国际酒店)。最寄の大剧院駅の地上に出てみたら高層ビルに囲まれてまたまたビックリ。

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昔写真で見たことがある、鄧小平の肖像画。ここだったのか。

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 そういえば昔、深圳の映画館で入口に立っている女の子に声をかけて場内のカップルシートでイチャイチャ出来るみたいな、買春めいた事が行われているという話を聞いて留学生仲間と興味本位で見に来た事があったがここだったかな?今ではそんな雰囲気は全く感じられなかったけど。

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ホテルにチェックインして荷物を置き、再び街へ出る。

まずは予約していた翌日の厦門行き高速鉄道の乗車券の引き換えをすべく深圳北駅へ。

深圳北駅もかなりデカい。

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切符売り場のカウンターに並ぶ。窓口の女性係員のマイク越しに聞こえてくる口調が強くてとにかく怖い!これは今でも変わってないんだな。

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そしてボーッと待っていたら二組に割り込まれた。しかも列にではなく、窓口で手続き中の人の横から直で!こういうところも昔のまま。笑

そして感じたのが、お客ごとのやりとりがいちいち長い。何をあんなにゴチャゴチャやっているのだろう。客側があーだこーだと色々言っている→係員が邪険にあしらうというパターンが目に付く。要求が多いのか、要領を得ない客が多いのか。係員が苛立っているのもわかる気がする。

自分はネット予約した番号をスマホに表示して差し出すだけなので何も言わずとも手続きが済んだ。敢えて大きな声とやや大げさな笑顔で「謝謝ー!」と言うと無愛想ながらも「・・・不謝。」と返してくれる。この感じ、嫌いじゃない。笑

しかし、街へ出てみるとお店とかでは日本と比べてもさほど差のない「接客」が浸透していた。店員自らお客に声をかけていたり、笑顔も見られる。てか、僕の中国に対するイメージが古いだけで今ではもうこれが普通なのだろうけど。  

この日の夕食はそのまま駅に隣接している汇尚MALLという商業施設内の飲食店街で取ったが、やはりその内いくつかの店では従業員が外へ出て通行人に声をかけて客引きしていた。

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ここで食べた、(正式な品名は忘れた)玉子とトマト炒めを載せた麺。ボリュームたっぷり。

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大剧院駅に戻って少し街を散策してみると、セブンイレブンは地下鉄の駅で割と見かけたけど外では見かけない。ホテルの近くにはファミマがあったもののこの一軒くらい。

その代わり地元チェーン系?や個人経営と思しき小型の「便利商店」という店がやたらとある。

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そういえば関係ないけど地下鉄の駅の通路にあった自動販売機を見たら・・・え?パ、パンツ??

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なぜここに?しかもパンツだけ?トイレも近くにないし。笑

それに人通りの多いところなので男性用とはいえなかなかの買いづらさ。それこそコンビニで買うわ。

大剧院駅からも通じている京基100という高層ビルは深圳一の高さらしく、近くには各地の高層ビルを比較する装飾のなされた塀があった。やはり高さがアイデンティティなのだろうか。

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京基100
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ちゃんと台北101も。

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夜遅い時間でも人があちこちにいて、中国の活気を感じた。(続く)