2017年の夏、一通のメールが届いた。
差出人は台湾人の古い友逹だった。
結婚することになり、式を挙げるので出席してくれとの事だった。
そうか、結婚するのか。じゃあ式には行かないとな・・・って、台湾に来いだと??
今の会社に入って20年が経とうとしていたが、連続で三日以上の休暇なんて取った事が無い。
しかし、20年来の旧友がいまだにこうして大事な日に招待してくれている。しかも台湾から。
これに応じないでどうする。
それにもともと海外旅行が好きだったのに20年もの間どこへも行ってない。ちょっとぐらいいいだろう。
そんな気持ちに突き動かされるように人事を管理している担当に休暇を申請してみたら、あっさりとOKが出た。
きっとこれまでも本当に行きたかったのなら行けたんだ。大好きな台湾に行きたい気持ちに蓋をしていたのは他ならぬ自分だったのだ、きっと。
ともあれ、僕は台湾桃園國際空港に降り立った。前回の台湾旅行よりなんと24年ぶり!
さすがにブランクが長すぎて当時の記憶はうすぼんやりだけど、街のにおいや空気感は「あぁ、台湾に来たんだ」という実感を全身に浴びせかけた。全身鳥肌がたった。
せっかくだからと結婚式以外にも余分に日程を組み、四泊五日の旅。なんだか時間を追うごとに脳みそからつま先まで細胞レベルですっかり「昔の自分」に戻っていったかのようだった。
楽しかった時間はあっという間に過ぎて日本に帰国し、まだ元の毎日にもど・・・るにはこの五日間はあまりに刺激的で自分にとって大きな出来事過ぎた。
そうだ、そもそも俺はこういう生活がしたかったんじゃないか。
そしておよそ一年後、僕は長年勤めていた会社を辞めた。
・・・と、何やら物々しく書いてしまいましたが、僕は久しぶりの台湾旅行で弾けてしまい「余生は台湾に捧げる!」と勢いで20年勤めた会社を退職してしまったおっさんです。
こちらはそんなおっさんが好きな台湾や香港、中国などの中華圏に関する話題や音楽(こちらに関してはノンジャンル)など、少ない引き出しフルオープンで綴るブログです。
おっさんなので昔話もします。まだインターネットが普及する前の話題も同年代の方を始め共有出来たらと思います。
よろしくお付き合い下さい〜!